13
Mar
2020
喜楽長
喜楽長 蔵元日記 3月号
弊社があります滋賀県東近江市では梅の花が咲き、近くの林からはいつもより早いうぐいすの初鳴きが聴こえました。また、仕込み蔵の中も、半年にわたる酒造りももうすぐ終わりと、少し慌ただしくなってきました。
今造りでは、麹室(こうじむろ)を新たに2部屋増設し、計4部屋にて麹造りを行いました。増設したことで、部屋ごとの温度湿度管理ができ、経過ごとの緻密な管理ができるようになりました。
私ども酒造りは、あくまで手造りであり、人間の繊細な感覚を主として成り立っていますが、このような人間の手造りをより一層支える設備の導入は、造り酒屋にとってなくてはなりません。今回の導入は、弊社の酒造りの繊細さをより高め、私どもの求める「たおやか」な味わいへより近づく一つとなったと感じています。
喜楽長 - 2020.03.13