- 名称
- 株式会社みいの寿
- 所在地
- 福岡県三井郡大刀洗町大字栄田1067-2
- 代表
- 井上 宰継
- 製造
- 杜氏は置かず、製造部という形でみんなで酒を造っています。
- 仕込水
- 小石原川の伏流水
- TEL
- 0942-77-0019
- WEB
- https://miinokotobuki.com/
蔵のご紹介
三井の寿は福岡県三井郡の大刀洗町にあります。この大刀洗町は江戸時代、参勤交代の参道に当たり、その沿道に宿場を含めて三箇所に、平安時代を始めとしての古い湧き井戸があります。この一帯は三井郡と呼ばれていますが、その三つの井戸から「三井の寿」の銘柄が生まれました。
九州最大の筑後川に注ぐ小石原川の清流沿い、のどやかな、美田の広がる筑後平野の中に蔵があります。主に吟醸酒、純米酒そして山廃を造っていますが、原料米としての最高峰「山田錦」の主産地のひとつ糸島を近くに控え、毎年田植えの季節には造りの人達と一緒に手伝いに行き、苗から育つ山田錦の成長をみつつ秋の収穫を迎えます。精米機の回る音が聞こえると、いよいよ酒造りの時節となりますが、吟醸用の小さい仕込みタンクから純米用のタンクまで、大きい仕込みは行わず発酵に最も適した仕込みで造りを行います。
江戸時代を通して造られてきた日本酒が、大正から昭和の初期に最も充実した造りとなり、その杜氏の日本酒造りの理論と技術を、新たなるものとして学び、地元米の持ち味を生かした、深みのある旨みと切れ、そして奥行きのある「三井の寿」ならではの酒を醸し出します。
そのようにして造り上げた、吟醸や純米、及び山廃等の貯蔵は、瓶燗火入れした後に、低温蔵にてそのまま瓶貯蔵いたします。ひと夏を越し、或いはふた夏を越して、熟成の頃合を見て再度タンクに戻し、それから瓶詰するという方法で出荷に移ります。より良い酒造り、そして醸造工程と同様に熟成管理にも重きをおいて、日本酒本来の旨みを追求して行く事を大きな目標としています。
福岡の酒造り
この地「福岡」が日本酒造りに思いの外恵まれている地方であることをお伝えしたいと思います。まず原料ですが、酒造好適米の最高峰「山田錦」は兵庫に継ぐ産地が福岡の糸島地区なのです。仕込み水も太刀洗周辺は福岡市の水庫として自然の山林や河川が大切に保護されています。その中で当蔵は小石原川の伏流水を地下86mよりくみ上げ、そのまま仕込み水として使用しています。
三井の寿の蔵人
平成14年から新たなスタートをきっていて、蔵元杜氏として兄弟で酒造りしています。酒造りは「科学とセンスと情熱だ!!」をもっとうに、江戸時代にはもう、ほぼ現代と同じ酒の造り方が確立されていましたが今みたいに化学的に解っていたわけでは無く、杜氏の経験で、「こうすれば、こうなる」って解ってるだけで、何故!そうなるか。が解って無かったので、無駄な作業も実は多く、「日常の酒造りの中から如何に疑問点を見つけ改善するか!」を念頭に置いて酒造りしています。「科学とセンスと情熱だ!!」の科学と言う漢字の意味には、自然科学、社会科学、それと勿論!物理学、化学も入っているので、蔵人にはその様な総合的要素が複雑に絡み合って日本酒とは出来ている事を理解してもらいこれからも良い日本酒を醸していきます。